東京都水道局は2026年10月23日、個人情報を含む情報を記録した外付けハードディスク(HDD)4台を、局内の執務室で紛失したと発表しました。
紛失したHDDには、東京都水道局が所有する用地の管理や活用に関する資料などが保存されており、1,932名分の個人情報が含まれていました。
東京都水道局によると、現時点で情報流出などの二次被害は確認されていません。
施錠されたキャビネットからHDD4台がなくなる
東京都水道局によると、2026年10月2日、職員がHDDの空き容量を確認するため施錠管理されていたキャビネットを開けたところ、保有していたHDD4台について収納箱だけが残され、HDD本体が入っていないことが判明しました。
その後も執務室内などを捜索していますが、10月23日の発表時点では発見されていません。
1,932名分の個人情報を保存
紛失したHDDには1,932名分の個人情報が含まれていました。内訳は企業・国・自治体関係者1,037名、地域住民など895名です。
東京都水道局によると、大部分は氏名のみですが、一部には住所や電話番号なども含まれていました。
対象となる関係者には、紛失についての説明と謝罪を行っているとしています。
現時点で情報流出などの二次被害は確認されず
東京都水道局は、記録されていた情報について、現時点で外部への流出などの二次被害は確認されていないとしています。
今回の事故を受け、記録媒体の管理を改めて厳正に行うよう職員に周知し、再発防止を進めるとしています。
同日に届いた東京都水道局のアンケートメールは本物?
今回の発表と同じ2026年10月23日には、「東京都水道局 基本料金無償化特別措置に関するアンケートのお願い」というメールが、東京都水道局アプリ利用者に届いていることを確認しました。
メールの差出人は「東京都水道局」となっていますが、送信元アドレスは [email protected] で、アンケートの回答先には東京都水道局とは異なるドメインが使用されています。このため、メールだけを見るとフィッシングではないかと不安に感じる可能性があります。
しかし、東京都水道局アプリの公式サイトでは、アプリから配信されるメールの送信元として [email protected] が明示されています。また東京都水道局は過去にも、このアドレスから配信されたアンケートについて、アプリ利用者向けに水道局が送信しているものであると案内しています。
今回確認したメールについても、メールヘッダー上でSPF、DKIM、DMARCの認証がいずれも成功しており、DKIMでは tokyo.suidoapp.jp ドメインによる署名が確認できます。送信基盤にはAmazon SESが利用されています。
これらの点から、今回確認したアンケートメールについては、現時点ではフィッシングメールとは考えにくく、東京都水道局側から正規に配信されたメールと判断できます。
正規メールを装った便乗フィッシングには注意
ただし、正規のアンケートメールが存在すること自体が、同じ件名や文面を模倣したフィッシングメールが安全であることを意味するものではありません。
東京都水道局は以前から、水道料金の未払いなどを装い、偽サイトへ誘導する不審メールやSMSについて注意を呼びかけています。
さらに今回、個人情報を含むHDDの紛失が公表されたことで、このニュースや実際のアンケートを利用した便乗型のフィッシングが発生する可能性にも注意が必要です。
「アンケートへの回答」「料金の確認」「返金」「基本料金無償化」などを理由として、クレジットカード情報やパスワードなどの入力を求められた場合は、メール内のリンクだけで判断せず、東京都水道局の公式サイトや公式アプリから情報を確認してください。
また、同じ送信者名や似たメールアドレスが使われていても、それだけで正規メールとは判断できません。送信元ドメインやリンク先、メール認証の状況などをあわせて確認することが重要です。