株式会社ベーシックは2026年10月27日、同社が提供するマーケティングプラットフォーム「ferret One」において、第三者による不正アクセスが発生したと発表しました。
ferret Oneを導入している顧客のログイン用メールアドレスが閲覧または取得された可能性があるほか、ベーシックおよび顧客の一部アカウント計6件で不正ログインが確認されています。
同社は不正アクセス経路の遮断や不備の修正などの緊急対策を実施しており、ferret Oneのサービス自体は引き続き利用可能としています。
顧客のログイン用メールアドレスが対象
ベーシックによると、ferret Oneの内部管理機能に不備があり、第三者による不正アクセスが発生しました。
この影響により、ferret One導入企業のログイン用メールアドレスが閲覧または取得された可能性があります。
現時点で対象となっているのはログイン用メールアドレスで、氏名などその他の登録情報は含まれていないとしています。
計6件のアカウントで不正ログインを確認
また、ベーシックおよび顧客の一部アカウント計6件について、不正なログインが行われたことも確認されています。
不正ログインが確認されたアカウントについては、パスワードを初期化し、対象となる顧客へ個別に連絡しています。
これらのアカウントを通じて、どの情報が閲覧または取得されたのか、その有無や範囲については現在も調査中です。
10月14日に不正アカウントが作成
ベーシックが公表した経緯によると、2026年10月14日、ferret Oneの内部管理機能を通じて、第三者により不正なアカウントが作成されました。
10月26日に同社がこのアカウントを確認し、削除するとともに、不正アクセス経路の遮断と管理機能の不備の修正を実施しました。
翌10月27日には、関係機関への報告・相談や、対象となる顧客への個別連絡を順次開始しています。
不正アクセス経路の全容や詳細な原因については、現在も調査が続けられています。
2段階認証を必須化、管理機能のアクセス制限も強化
ベーシックは今回の事案を受け、不正に作成されたアカウントの削除と不備の修正に加え、2段階認証の必須化を実施しました。
また、不正ログインが確認されたアカウントのパスワード初期化や、管理機能へのアクセス制限強化も行っています。
今後も影響範囲の特定や原因調査を進め、再発防止策と情報セキュリティ体制の強化を行うとしています。
ferret Oneを装うフィッシングメールに注意
今回の不正アクセスでは、ログイン用メールアドレスが第三者に閲覧または取得された可能性があります。
ベーシックは、この情報を悪用して同社や関係先を装った不審なメールが送られる可能性があるとして注意を呼びかけています。
「アカウントの確認」「パスワードの再設定」「セキュリティ対応」「2段階認証の設定」などを理由として、メール内のURLからログイン情報を入力するよう求められた場合は注意してください。
ベーシックは、同社から送るメールでパスワードの入力を求めることはないとしています。
ferret Oneへログインする際は、メールに記載されたリンクではなく、普段使用しているブックマークなどから公式のログイン画面へアクセスしてください。
同じパスワードを使い回している場合は変更を
ベーシックは、ferret Oneで使用しているパスワードを他のサービスでも使い回している場合、あわせて変更するよう利用者に求めています。
今回、ログイン用メールアドレスが閲覧・取得された可能性があるため、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他サービスでも使用している場合は、パスワードリスト型攻撃などの二次被害にも注意が必要です。
サービスごとに異なるパスワードを設定し、利用可能なサービスでは2段階認証や多要素認証を有効にすることが重要です。
影響範囲は現在も調査中
2026年10月27日14時30分時点では、ログイン用メールアドレス以外の登録情報について閲覧・取得された事実は確認されていません。
一方、不正ログインが確認された6件のアカウントを通じて閲覧・取得された可能性のある情報の範囲は、現在も調査中です。
今後、新たな事実が判明した場合は、ferret Oneの公式サイトなどで追加情報が公表される予定です。